映画資料『成城町２７１番地 ある映画作家のたわごと』『崑』

商品説明
■『成城町２７１番地 ある映画作家のたわごと』（市川崑・和田夏十 著）1962年6月20日 第一刷発行・白樺書房（品切れ） 全３０８ページ
■『市川崑インタヴュー 崑』（編集・発行人 森遊机 品切れ）1982年6月25日第一刷発行、1983年6月25日第二刷発行 全１０ページ

・市川崑と和田夏十による夫婦共著『成城町２７１番地 ある映画作家のたわごと』と、森遊机による自費出版パンフレット『市川崑インタヴュー 崑』の２冊セットでの出品となります。
・市川崑研究の基礎図書ながら２冊共に入手困難。特に『崑』は自費出版パンフレットという性質上、古書市場にもめったに姿を見せない稀覯本となります。

・『成城町２７１番地 』には野上弥生子、三島由紀夫、藤本真澄（映画プロデューサー）の序文に加え、全作を市川崑自らが解説し、『プーサン』『ビルマの竪琴』『野火』『炎上』『鍵』の創作ノート、『黒い十人の女』絵コンテ、『処刑の部屋』論争、和田夏十の未映画化シナリオ『戦争への道』等が収載されています。

・『市川崑インタヴュー 崑』は、『市川崑の映画たち』（ワイズ出版／洋泉社）の著者、森遊机が学生時代にインタビューした10ページのパンフレットです。
・『市川崑の映画たち』と内容の重複はなく、『太平洋ひとりぼっち』『私は二歳』『銀河鉄道９９９』『火の鳥』『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』『獄門島』『女王蜂』『黒い十人の女』『幸福』などを中心に、従来のインタビューでは語られなかった視点からの質問と回答が多数見られます。特に横溝正史原作の金田一シリーズについては最も多くページが割かれており、横溝映画のファンにとっては貴重な内容になっています。
・市川崑ファンで知られる小西康陽は、『崑』について次のように記しています。
・「それからぼくは市川崑の映画を出来るかぎり追いかけた。とくに池袋文芸地下での特集上映は嬉しかった。その売店で買い求めた『崑』という薄いパンフレットで、ぼくは市川崑氏についての多くの知識を得た。そのパンフレットの発行人こそが、森遊机さんだったのだけれど。」（小西康陽『市川崑の素晴らしさについてのとりとめのない話』）

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